さくらしめじ 春のワンマンライブ「菌唱」レポート(1)総評、1〜3曲目

総評

私は、私の言語世界がこの感動を十分に伝えるほどに深まっていないことを後悔します。

何のことか!?と思われたかもしれませんが、さくらしめじ春のワンマンライブ「菌唱-KINSHOW-」のレポートを書こうとして、まず思ったことです。それほどまでに、あの空間、あの時間の、あの感動、あの熱気を伝えるのに適切な方法が思いつかないのです。

私は、それほど多くはないですが、過去にいろいろな方のライブを見てきました。そしてそれぞれに感動があり、思い出深いものとなっています。

しかし、今回のライブはそれとは全く異質の、何かこれまで生きてきたところとは別のところから飛び込んできたような、いや、自分では気づいていない自分の心の、どこか澄み切った場所から湧き上がってくるような、そんな表現し難い、何ものにも穢されていない「透明な感動」を呼び起こしたといったらよいのでしょうか。「おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」とトートロジーの問いをせざるを得なくなったジュリエットのように、言葉の世界に閉じ込められた「存在者」としてではなく、言葉の世界を超えた「存在」そのものが輝く場所に居合わせたとでもいったらいいのでしょうか。ともかく、二日たった今でもありありとその場面が思い浮かび、再び感動を引き起こすほどに深く私の中にさくらしめじの菌が根をはっています。私の心と体は、まさにKINSHOW(菌床)となったようです。

うまいこと言った(笑)

あんたのようわからん感動はいいから、早よレポート書けよ、早くしめじちゃんたちの様子を伝えてよ、という声が聞こえてきそうですが、もうすこし書きます。

私はしめじの二人に対して、かわいい、かわいい、と言ってきましたが、今回ばかりは違います。

「すごい奴らだ。」

こう言いたいと思います。

2014年6月に結成されたときのことを思い出せば(といってもその頃私は知らなかったので後で動画を見たわけですけど)、まだ楽器屋の店長さんにお世辞をいわれるぐらいの、僕が見てもあまりに素人の、というか普通の中学生とそれほど変わらない二人だったわけです。それがたったの二年でこれほど成長し、これほどの輝きを放てるようになった。単に技術が向上した、というだけではない。今何ができ、何をすべきで、何がしたいのか。それを自分でしっかり確かめ、前に進んでいる。そういう未来への可能性を含んだ現在の輝きです。それでいて初めの頃の透明な心を忘れない。「頂常根芯」(さくらしめじのすくすくスクールより)の精神ですね。より透明度が純化されたとでも言いましょうか。それが見ている人をまた魅了するのでしょう。

今回、どうすごかったか。まず雅功くんはいつにも増して元気いっぱいでした。自分の中のリミッターをあえて外して、ちょっと無理してテンションを上げていると思うぐらいに。ところで変声期のことはしばらく書かない、とツイッターで宣言していましたが、今日から解禁します。雅功くんは、自分が変声期でうまく声が出ないときに、彪我くんに助けてもらった、ということを確かどこかで言っていましたよね。今、変声期真っ直中の彪我くんをみて、今度は恩返しをしよう、彪我を支えようと思ったのでしょうか。ほんとに楽しいから気持ちが盛り上がっていたのでしょうか。それはわかりません。おそらく一つのことではないでしょう。そんないろんな思いが、あの雅功くんのはしゃぎっぷりに表れていたように思います。雅功くんのしっかりさんと子供らしさの共存した魅力があふれていたのです。そしてその姿に「今度は僕が頑張って彪我を支えるんだ!」という強い意思のようなものを感じたとき、胸が熱くなったのです。

そして、彪我くん。勝手に想像するのもよくないですが、ここ最近、相当苦労していたかもしれない。ひょっとしたらとても悩んでいたかもしれない。「なんで思うように声が出ないんだ」と。しかし、「そんなこと、悩んでもしかたない。今見せられる最高のものを見せてやろう」という少々の問題は物ともしないような芯の強さを感じました。いや、そうじゃないかもしれない。「そんなささいなこと、全く何とも思っていませんよ、いつもどおり楽しくやります」とでもいうような、猫がエサにまっしぐらにすすんでいくかのような、しなやかな生命力なのかもしれません。

先に言ってしまいますが、それはライブの最後、アンコールも終わった最後の最後の瞬間の表情に特に表れていました。俯き加減で、少しその先を見るような目線で「やりきった!」という表情をしました。何とも言えない達成感が溢れた表情をしたのです。あれはどこかでみたことがあります。そう。それは星男祭2014で「さんきゅう」を歌いおわったあとの表情です。最後に礼をして頭を下げた後、涙の向こうに何か、充実感が溢れた表情をしていました。今回のライブでもそうでした。それは「自信に満ちあふれる」というのではありません。何か赤ん坊がひとしきり遊び回って、お母さんをこまらせたあとに「してやったり」という表情をする、あんな感じに似ているかもしれません。

こんな演者自身が、まるで赤ん坊が遊び回るように楽しそうに演奏する。そんなライブを私は見たことがありません。そして来た人が楽しめる仕掛けもいっぱいでした。

それでは、そんなワクワクドキドキの壮大な菌唱の旅へと、皆様をお連れいたしましょう!!

 

・・・ふう。大分長くなってしまいました。といっても曲にも入らずに終わっては、皆さん納得されないでしょう。少しライブの中身に入っていきたいと思います。といっても、いいかげんな性格なので、他の方のように厳密なレポートは書けません。セットリストを見たり、ナタリーさんの記事を見たり、他の方のまとめを見たりしながら、思い出したことを書いていきますので、あまり正確性はありませんのでご了承ください。

 

セットリスト

まずセットリストはこんな感じでした。

01. せきがえのかみさま
02. かぜいろのめろでぃー
03. いくじなし

【MC】自己紹介
04. きみでした
05. ふうせんはなび

【映像】練習風景。彪我くんの身長が雅功くんを抜いたこと。
06. ぎふと

【MC】母の日のこと。身長の話し。
07. [カバー]二人のアカボシ(キンモクセイ)
08. [カバー]夏祭り(JITTERIN’JINN)

【MC】菌活のこと。雅功ちゃんナイト。
09. またたび

【MC】びろびろくん。
10. こんこんずし

【映像】パジャマ姿。「ねむれないね。」
11. きのうのゆめ
12. まよなかぴくにっく
13. さんきゅう

【MC】ワイヤレスギターのこと。彪我くんくるっと回る。新曲へのMC。
14. いーでぃーえむ(新曲)
15. てぃーけーじー
16. はじまるきせつ
<アンコール>
17. だるまさんがころんだ(新曲)
18. みちくさこうしんきょく

ん?いーでぃーえむって何?だるまさんがころんだって何?そう思われるでしょうが、それはあとのお楽しみ。前から順番に思い出していきます。

開演時刻は17時でしたが、5分以上すぎても始まらないので、また彪我くんのしゃっくりが止まらないのか!?とおもいましたが、ちょっと遅れて始まりました。

前のスクリーンに、今回のライブのキャラクター、「菌ちゃん」がなにやらぷにょぷにょいいながら、なんやかんやとびわまって「菌唱」の文字になる映像が流れたあと、ドラムのMITSUさんのカウントで始まりました。1曲目は・・・。

 

01. せきがえのかみさま

1曲目歌唱率第2位(前回のブログ参照)のこの曲からスタートです。太田貴之さんのエレキギターのリフとMITSUさんのドラムではじまりました。今回のライブはフルバンドです。12月頃でしたか、フルバンドで一度聴いてみたい、いつか実現するだろうか、というようなことをブログで書きましたが、わずか4か月で実現するとは。こんなに早くとは思っていませんでした。おそるべし、さくらしめじ。

さて、イントロ4小節ぐらいのところでステージの後方から正面に向かって駆け足で登場!ステージの中でも二人のところは1段高くなっていました。いつもより長いイントロのあいだ、二人は動き回ります。そして第一声は、たぶん彪我くんの「ゴー」というかけ声だったと思います。その声でベース、キーボードも加わります。バンド、かっこいいですね。僕も久しぶりにやりたくなりました。

もう初っぱなから、雅功くんのテンションが高い高い。彪我くんもすごく楽しそう。そして「みてくれーた?」を聴いて、声の調子もいいことがわかりました。「意味もなく消しゴム借りたい」などの高音の所も結構出ていました。

パートの割り振りは大きく変わっていないとおもいますが、いろいろ雅功くんのハモりが新たに加わっていたと思います。例えば「隣に座る男子」や2回目の「意味もなく消しゴム借りたい」のところ。今までハモりなかったはずですけど、雅功くんのハモりが入ってたと思います。彪我くんの高音の出にくいところに雅功くんのハモりを入れてサポートさせているのではないか、と思わせるタイミングで入っていました。

とにかくノリノリで盛り上がり、曲の最後で雅功くんが「今日は来ていただいてありがとうございます!最後まで楽しんでいってください!」みたいな挨拶。そして、そのまま続けて2曲目です。

 

02.かぜいろのめろでぃー

いきなりきました、新曲!ドラムの気持ちのよいフィルインから始まりました。ドラムは聴いたことないはずですが、すぐこの曲だとわかりました。

LINE LIVEや菌活のアコギバージョンしか聴けなかったので、バンドバージョンが聴けてうれしい!やっぱり想像通りベースがカッコイイ曲ですね。この曲はたぶん次のシングル曲になるでしょうけど、CDになったときの感じがイメージできました。アコギではえる曲と、バンドではえる曲があると思いますが、この曲はバンドが合ってますね。

雅功くんの入りのAメロ「きっとつめこみすぎちゃうから〜」の低い声がいい。雅功くんの声がはえる曲です。サビの「そして今日も吹き抜けてく風が〜」の彪我くんのハモりもきまっていました。雅功くんがメインの曲だと思いますが、高音の彪我くんとパートとのバランスも良く、この曲僕はとても好きです。

ただ、僕はもうちょっとテンポを落とした方が好みなんですけどね。この曲は90bpmぐらいがいいように思います。菌活もそれぐらいのテンポだったとおもいます。その方がハネのリズムのオフビートを感じますし、二人の歌詞も早口にならずちゃんと聞こえます。今回のライブでは明らかに90以上だったです。95〜100ぐらいだったと思います。この曲に限らず、全体的にテンポが速かったと思います。プロだし、走った(テンポが通常より速くなってしまうこと)という訳ではないんでしょう。ライブだからあえてちょっとテンポを早めにするとか、あえて走るというのは手法としてはアリだと思いますが、もう少し落としても良いのでは、と僕は感じました。

(これはしめじの二人へではなく、ミュージシャンの皆さんへの意見です。リハーサルの段階で、しめじたちが「もうちょっとゆっくりの方がよくないですか?」とか、思ってても言えないでしょうしね(笑))

次は間髪を入れず3曲目です。

 

03.いくじなし

きました、「いくじなし」。二人のいつものあのギターのアルペジオから始まりました。

僕はてっきり、今日こそ「いくじなし」はキーを下げてくると思いました。しかし、かたくなですね。もと曲のキーのままです。ところが、その心配をさせないぐらい、彪我くんの声は伸びやかでした。「君が好きがなぜか、言えずー」などの高音の箇所は、近畿菌活のときはあまり出ていませんでしたが、今回は、不安定さはあるものの結構よく出ていました。

それに、「好きさ好きさ言えないなら、そっと胸にしまおうかな」のところの彪我くんの歌い方が、いつにも増して切なく、心がこもっていてグッときました。表現力が確実に豊かになってきています。

これを聴きながら、楽器屋で初めて「いくじなし」を聞いた時の、初々しい二人の姿が思い出され、感極まりました。やっとここまできたんだな、よくがんばってきたな、と。

さて、「いくじなし」はCDがフルバンドではなく打ち込み中心なので、フルバンドバージョンを聴くのはこれが初めてです。前回のワンマンとはまた違う雰囲気でした。この曲もバンドが似合う曲ですね。間奏でハウリングを起こしたのは少し残念でした。このあとも何度かあったかな。(これもしめじの二人の問題ではないです。PAさん、頼みます!)

今回、今までにない、弾けた「いくじなし」が聴けました。そして今までの歩みを思い起こし、感慨も一入でした。とはいえ、やはり今の彪我くんには高音域にちょっと無理があり、彪我くんの喉が心配です。無理して高音を出すと喉をつぶす可能性がありますから、頻繁に歌う曲だからこそ、そろそろアレンジして今の声に合うようにしてほしいかな。思い切って声が安定するまで歌わないようにしてもよいのではないかと思ったりもします。

さて、このあとはいつもの自己紹介MC。「みなさんこんばんは!」と「こんにちは」ではないのが新鮮でした。あと「中学3年生」というのがまだ慣れませんね。

こんな調子で書いてて、終わるかな。全部で18曲もありますから。まだ15曲。頑張って書こう。とりあえず今日はここまで!

このあとは、「きみでした」「ふうせんはなび」と続きます。お楽しみに!

6 件のコメント

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    ありがとうございました。アカンボさんの感想と説明で舞台の情景が目に浮かぶようです。身長も大きくなったかも知れませんが、ホントに技術もオーラも大きくなっているようですね。写真を見て思ったのですが、今まで、比較的おとなしくて冷静な二人が思いきり、かつ、堂々とはち切れていますよね。本当にすごい中学三年生です。ドラマなんかでは大御所の俳優さん達に囲まれて、隅っこに居た小さい子役が大ステージにギターを持って立つと、千数百人の観客を魅了する。唸らせているのです。すごいじゃないですか。もっともっと見たいですねえ。毎日毎日、その成長を見てみたいですねえ。

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    >四性さん
    早速コメントありがとうございます。おっしゃるとおりで、ただおとなしく冷静、というところから、一皮むけたようなライブでした。素晴らしかったと思います。(それだけに、バンドや音響など、技術面はいろいろと思うことはあって、ちょっと控えめにしたつもりですが、少し書いてしましました。)しかし聴いているときはそんなことは吹き飛ばすような、力強いパフォーマンスでした。「かわいい」ところもいままでどおりたくさんありましたが、今回は記事にも書いたように、それにも増して「すごい」といいたくなる、そんなライブでしたね。

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    こんばんは。ライブレポ、楽しみにしておりました!
    アカンボさんの目線から語られるしめじたちの姿や、楽曲の技術的な解説の続きが早く見たくてうずうずします笑
    ここまでの流れでいうと、個人的にはいくじなしのCメロで雅功くんのハモりが入っていたのが新鮮に感じ、楽しめました。あと、私は1階最後列正面の席だったのですが、スクリーンが小さく、せっかくの2人の姿や映像、文字等があまりよく見られず残念でした(しめじのせいではない)。
    そんな感動や改善して欲しいところなどをアカンボさんと共有できたら嬉しく思います!
    楽しみにしておりますので、気長にのんびり筆をお進めください。
    よろしくお願いします^ ^

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    >ゆずこりあんさん
    コメントありがとうございます!そんなふうにいっていただけると、とっても嬉しいです(^^)
    そう、書いていただいて、思い出しました。ありがとうございます。いくじなしのCメロの「大好きな君はこのドアの向こう〜」の所ですよね。ハモりが新たに入っていましたね。楽曲が進化してゆくのがいいですね。
    確かに、後ろからだとあのスクリーンは小さかったでしょうね。
    いろいろと共有できたら嬉しいです。少しずつ書いていきますのでまたお付き合いください(^^)/

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    こんにちは
    初めてコメント失礼します。
    レポ-ト、ありがとうございます!
    私は行けなかった組なのですが、すごく細かく書いていて、こっちまでわくわくしてしまいました(笑)
    行けなかったきのこりあんとしてはすごく悔しいし残念なのですが...。
    これからも、アカンボさんのレポ-ト楽しみにしていま
    す。
    それでは

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    >咲紫さん
    コメントありがとうございます!しかもわくわくしていただけて、とってもうれしいです。いけなかったのはかなり悔しいですよね。僕は1stワンマンにいけなくて、しばらくかなり落ち込みましたから(^^;)
    当日の様子が熱気ごと伝わるよう、少しずつですが書いていきますね!

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