さくらしめじ3rdシングル発売記念企画!『さんきゅう』新旧バージョン徹底比較(2)各論1

お待たせしました〜

さくらしめじ3rdシングル発売記念企画!『さんきゅう』新旧バージョン徹底比較!
続きをお送りいたします!でもその前に。

今日はさくらしめじの左しめじ担当、中学二年生、田中雅功くんの14歳の誕生日です!おめでとう!!彪我くんに追いつきましたね。

僕がさくらしめじに出会ってからまだ半年もたっていないわけですが、この間でもとっても大きくなったと思っていました。でもまだ14歳ですか。わけぇなあ。僕は14歳の時何してたかなあ。何色が似合うのかーなんてー、想像もできなかったですね。こんな色になってますよ。でもまだ変わります。何がよくて何がわるいの、今もーそんなのわかんなーいーよ。わからないからいいんです。

(↑昨年の誕生日のとき。彪我くんのプレゼントを持っている雅功くん)
さて、今回はいよいよ曲の中に入っていきます。イントロ、Aメロ、Bメロ、サビと順番にみていきたいと思います。

「主旋律」について

そのまえに。前回「主旋律」ということを言いました。メインボーカルですね。「実は主旋律はあまりかわっていない」と。

とりあえずそれでいいのですが、ではよくよく考えてみると「主旋律とは何か?」ということになります。難しく考えずに、いちばん印象に残るメロディ、とか、それだけで歌ってもおかしくないメロディ、ということになりますね。

作曲する方は一応主旋律を意識して、というか例えばギターを弾きながら歌をつけて、みたいなことをすれば、当然初めに自然と出てきたメロディが主旋律ということになるでしょう。

ところが、楽曲になって聞く人の立場というのが生まれると、作曲者が意図した主旋律ではなく、ハモりの方が聞き手の印象に残る、ということがありえます。『さんきゅう』旧バージョンの彪我くんのハモりがまさにそれに当たるように思います。だから、彪我くんのパートはハモりであっても、ある意味では「主旋律」といえるのかもしれません。

また、例えばバロック音楽におけるポリフォニー、たとえばパッヘルベルのカノンhttps://www.youtube.com/watch?v=MOBYK_reo-4 のように、どちらが主旋律でどちらが副旋律かという区別なく、対等にそれぞれのメロディーが響き合うということがあります。まさに彪我くんと雅功くんの声が対等に響き合う曲、それが『さんきゅう』かもしれません。さくらしめじはバロック音楽に通ずる!?

とまあ、だからこそ、新旧バージョンを通して、主旋律がほとんど変わっていないにもかかわらず、ハモりパートが変わることで大きな違和感が生じた、と言えるのだと思います。

さて、いよいよ曲に入っていきます。楽譜を提示しながら検討していきます。

楽譜を見るに当たっての注意

(初めにまた言い訳を。私はギターは全く弾けませんし、ピアノは少し触れる程度です。また当然ギターもピアノも家にありません。というわけでスマホのピアノアプリで音を取るというありさまです。なので、がんばってがんばってやりましたが、間違いも多いかと思います。とくにコードはあまり当てになりませんので参考程度に、ということでご了承ください。詳しい方は間違いがありましたら教えてください。)

1.楽譜は2段ずつ組になっていて、上が旧バージョン、下が新バージョンです。
2.コードは上にのみ示し、新バージョンで変わっている箇所のみ下に示します。
3.音符の棒が上についているのが彪我くんパート、下についているのが雅功くんパートです。
4.名前を◎で囲っているのが、主旋律を歌っているしめじをしめします。

イントロ、Aメロ「これから先には〜」

初めに、テンポを確認して驚いたのが、新旧両方ともほぼ同じ、105bpm(1分間に四分音符105回)なのです。旧の方が大分ゆっくりな気がしていました。人間の印象っていいかげんなものです。(逆に言えば、同じテンポでもいろんな感じ方ができるんですね。)

さてイントロ、Aメロは、アレンジに大きな違いがあるものの、コード進行もほどんど変わっていないですし、主旋律もAメロ最後の「まだここにいさせてよ」のハモりもほぼ同じなので、本来さらっといくところです。

しかし人によっては大問題なのが、Aメロの初っぱなです。歌い出しが彪我くんから雅功くんに変わっているのです。これも旧バージョンに感動した方(なかでも彪我くん推し)や、あのときの彪我くんの顔がやきついて離れない方は、ここに雅功くんの声が入ってくることに、違和感ありまくりでしょう。

そういう気持ちに対して理屈をいってもしょうがないのですが、一応。Bメロ以降は、雅功くんが歌っていた主旋律のパートが彪我くんになっているのです(正確に言えば、サビの4小節は、雅功くんの声は下のハモりと主旋律が二重で録音されている)。だから、Aメロまで彪我くんにすると雅功くんのメインの箇所がほとんどなくなります。そこでバランスを取って歌い出しは雅功くんにしたのではないでしょうか。

では、そのBメロ以降をみていきます。

Bメロ「だけど夜眠るとき〜」

(訂正:「ふあんの〜」の「ふ」の音はBb(シb)→A(ラ)の間違いです。)

多くの人が、特に強い違和感を初めに抱いたのがここではないでしょうか。旧バージョンのイメージが強くて、そのつもりで聞いていたら「だけどよる〜」で軽くズッコケたなんていう声も聞くぐらいです。

楽譜をよく見ていただきますと、旧の雅功くんパートと新の彪我くんパートは全く同じです。つまり、

(旧)雅功くん主旋律、彪我くんが上でハモり
→(新)彪我くん主旋律、雅功くん下でハモり

となっているのです。

こうなった理由は二つ考えられます。

1.彪我くんにとって、ハモりパートが高くなりすぎた。
2.雅功くんにとって、主旋律が高くなりすぎた。

たぶん両方あると思いますが、ここだけみれば、彪我くんのハモりは新バージョンのサビの高さとそうかわらないので、歌えないことはないはずです。おそらく全体として、最高音を雅功くんはD4(レ)まで、彪我くんはA4(ラ)までに押さえようとしたのではないでしょうか。このように変更すれば、それにおさまるのです。

理論的な裏付けとしては、このような論文がありました。

髙橋 雅子「合唱活動における変声期に関する研究 : Cambiata Conceptを適用して」山口大学教育学部 研究論叢. 第3部, 芸術・体育・教育・心理 61, 217-224, 2011 
http://ci.nii.ac.jp/naid/40019175022

これによれば、快適に歌える声域は、変声期第1段階である「カンビアータス」はA(ラ)まで、青年期バリトンはD(レ)までとなっています。前者が彪我くん、後者が雅功くんとすれば、新バージョンのパートの割り振りは、これにだいたい当てはまっているわけですね。おおっ、すごい。

今日はサビまで行こうと思いましたが、行けませんでした。次回はサビ以降、ここに「唯一主旋律が変わっているところ」がありますので、そこをみていきたいと思います。間奏や歌詞について、までいけるかな。それは4回目になるかもしれません。

では続きもお楽しみに!

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