さくらしめじ『いくじなし』(3)雅功くんのパート

二番の歌詞

さて二番です。少し歌詞に注目します。Bメロの「目を閉じたって君がいる」という歌詞は、聞いている側の二人への思いと重なります。ファンからすれば「うんうん、いつも彪我くんのことを考えているよ」となります。さらに「放課後」というワードをいれてくるところはニクいですね、川上真樹さん。学校での一日のおわりは放課後です。また今日も気持ちを伝えられずに終わっていく、という切なさ。そしてサビのさいごで「勇気を出して連れ去ってたのに」です。英語でいえば仮定法ですね。この「のに」にぐっときます。『きみでした』の歌詞もそうですね。「伝えなきゃって思っているのに」「答えは出ているのに」「それなのに」ですね。この積極的になれない感じがいいんです。

ところで、「放課後の窓 眺めて夕陽」のところはCDや2015年7月のEBiDAN THE LIVE 2015までは雅功くんのパートでしたが、9月の星男祭2015では彪我くんのパートに変わっています。ちょっと変えてみたのか、雅功くんの声の変化に合わせて変えたのかはわかりませんが、次のCメロの所ところもそうですので、そこで考えてみます。

三番のサビ〜Cメロ

さて、三番のサビの二巡目、「好きさ好きさ」の次、「届け届け」のところは、EBiDAN THE LIVE2015や菌活などのアコースティックのライブでは短いブレイクを入れていますね。かっこいいです。ちょっとしたことですが、こういう聞かせる工夫もいれてきます。そして「また明日ね」の二人のハモりがまた決まります。

最後、サビ後のCメロです。「大好きな君はこのドアの向こう」この雅功くんのパートはかなり高音です。A4#(ラ#)といえば大人の男性にはかなりきついところです。実際EBiDAN THE LIVE2015ではがんばって歌っていて、しかもロックな感じでいいのですが、実はこの部分、星男祭2015では彪我くんパートに変わっています。先ほどの二番のBメロもそうですね。


やはり雅功くん、声変わりの途中だったのではないかと思います。そしてそれに合わせてパートを変えていると考えられます。声質の変化を乗り越えながらよりよい演奏をみせようとしている姿はとてもすばらしいです。そして同じ曲でも変化しているのを見ると、お二人ともいろいろ試行錯誤して、日々がんばっているんだなあと思い、それだけでうるっときてしまいます。

ところで、この曲はまだ雅功くんと彪我くんの音域の差が小さいですね。僕の好きな『きみでした』はさらに二人の音域の差が際立ちますし、これまた大好きな『まよなかぴくにっく』や『みちくさこうしんきょく』はそれよりさらに差を出してきているようです。これらの曲もまた取り上げたいと思います。

さて、このぐらいにしておきます。さくらしめじのお二人にとっても僕にとっても思い出深い曲となりました。二人で支え合って成長している姿が曲と共に心に響きます。さくらしめじが持っている、この何とも言えないさわやかさの理由は、そんな二人のがんばりと、二人の人柄の良さにあるのでしょう。

また、素晴らしい曲を作詞の川上真樹さん、作曲の矢島直樹さん、ありがとうございました。

次回は『きのうのゆめ』です。

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