さくらしめじ『いくじなし』(2)彪我くんの音域

サビ、そして音域について


さて、サビです。

「届け届け僕の気持ち〜」彪我くんの伸びやかな主旋律と、雅功くんの低音のハモり。最高です。「今日も」の彪我くんの高音がまたきれい。つづいて「君が好きがなぜか」の「なぜか」も同じ音を連続させて高音を際立たせてからの、さらに最高音の「言えず〜」の「ず」はなんとC5#(高いド#)の音。しかも裏声になっていません。声変わり前だからといってしまえばそれまでですが、とってもきれいです。しかもG4#(い)→C5(え)→C5#(ず)という低い音から高い音に急に挙がるという、取りにくい音程をうまく取っています。

どれだけ高い音かと言えば、レミオロメンの『粉雪』の「こなーゆきー」の「なー」でもA4(ラ)、クリスタルキングの『大都会』の「あーあー果てしない」の「あー」でもC5(高いド)でそれよりも高いのです(大人の男性でC5が出るのがすごいですが)。

ちなみに、裏声ですが彪我くんがさらに高いD5(高いレ)の音を出しているところがあります。菌活山形でMy Little Loverの「Hello, Again〜昔からある場所〜」をカバーしたときです。このカバーがすばらしいのです。この曲は昔から僕も大好きな曲でしたが、これを彪我くんは原曲のキーで見事に歌いきりました。「君の声が 今も胸に響くよ」の「に」はD5の音です。そこだけでなく、この曲は最初から最後まで、とても艶やかで色っぽい歌声で、これを初めて聞いた時、僕はくらくらして、ほんと、鳥肌が立ちました。すごすぎる。

ちなみに、ゲスの極み乙女『私以外私じゃないの』のサビ「私以外私じゃないの〜」の最高音「が」と「な」がD5です。この音は裏声で結構無理して出している感じですよね。これはこれで良いのですが、大人の男性が出せばこうなってしまいます。声変わりすれば『いくじなし』を原曲のキーで歌うのはおそらく彪我くんでも地声では厳しいのではないでしょうか。

なので、どうしても「声変わりしてほしくないな」などと思ってしまうわけですが、僕は声変わりすることがマイナスだと考えないスタンスです。声変わりをマイナスと考えるならば、声で勝負しようとしている彼にとって、やがておそってくる声変わりは負担でしかないでしょう。彪我くんはそれを克服する心と技術をもっているとおもいますから心配していませんが、聞いている側も、声変わりしたらしたときの魅力を聞いていきたいという姿勢でいたいものです。

彪我くんも出演しているドラマ『5時から9時まで』の主題歌、back number の『クリスマスソング』のサビ、「でもこんなことつたえたら格好悪いし」の「つ」のところは、奇しくもC5#(高いド#)で『いくじなし』の最高音と一緒ですね。裏声ですが、ボーカルの清水さんはきれいに出されています。彪我くんにも歌って欲しいですね。

少し話しがそれました。さて次回は二番以降です。

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